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zoom RSS 企業の社会的責任

<<   作成日時 : 2007/12/02 01:00   >>

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昨日書いたリスクマネジメントを、今日は「企業の社会的責任(CSR)」という視点で考えてみる。

リスクマネジメントは企業側の視点であるのに対し、CSRは発注者や住民(ステークホルダー)側の視点に立った考え方と言えよう。
公営住宅の設計自体は建築基準法を満たしているし、建築学会の規準書での壁の最低鉄筋量も満たしており、コンプライアンス(法令順守)上は問題がない。

しかし、今後の企業は法令遵守に加えてCSR活動が重要になってくる。ステークホルダーに対して公益確保の観点で、具体的かつ実効性のある行動をとっていかなければ存続が困難になってくるだろう。

今回の場合、当社がとるべきだった対策を考えてみる。
@壁のひび割れ抑制対策として壁厚や鉄筋量の増加が効果的であり、また塗装材料の選定によってはひび割れ発生後の見かけ上の進展防止効果があることをステークホルダーの立場に立って十分な説明を行う。
A上記の場合、イニシャルコストはアップするが、無対策時に発生するひび割れ補修のランニングコストが掛からない(抑えられる)ため、ライフサイクルコスト上は有利であることを十分に説明する。
Bコンクリートのひび割れは設計、材料、施工方法などの複合要因によって発生するとされている。そのため、ひび割れが発生するかしないかは定量的に示せないために、対策案の提案が受け入れられにくい。
しかし、当社の過去事例を示して、無対策時にはひび割れ発生の可能性が高いことを十分に説明する。

一方、公営住宅の設計の特殊性として挙げられることは以下の通りである。
@設計時のステークホルダーは発注者のみで、住民がステークホルダーになるのは施設が完成してからである。コストアップに繋がる提案が受け入れられない理由がここにある。
A民間マンションであれば、イニシャルコストがアップしたとしても資産価値が向上するのであれば受け入れられ易いが、公営住宅の場合は資産価値という概念が希薄である。
B民間マンションであれば、設計時にはデベロッパー(マンションを売る会社)がステークホルダーになって住民の意見を代弁していることになるが、公営住宅の場合は発注者(行政)はそこまで住民の立場に立っているとは言えない。

ちょっと教科書的な話になってしまったが、今後は色々考えていかなければならないな〜と思った。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして.

らがーさんのブログにリンクを貼ってもらっているNoahといます.

昨今、何かと話題となる企業の社会的責任.

確かに座学的には理解できるんですが、いざ、実践しようとするといろんな障害
(しがらみ)があって何かと大変ですよね.

そうは言ってもこれからの世の中で企業や技術者として生き残っていくためには守らなければならない必須事項だと思います.

よろしければ、相互リンクをお願いできないかと思いコメントさせて頂きました.

どちらかといえば鋼構造が専門の建設部門技術士(鋼構造及びコンクリート)です.

よろしくお願いいたします.
Noah
2007/12/06 00:34

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